IPO投資の成功法則とは?

工学博士とデータで学ぶ IPO投資の成功法則

IPO投資の魅力は、初心者でも簡単に実践できること、データ分析しながら効果的に成果を上げられることです。工学博士のたろけんと一緒にIPOを実践していきましょう。 当サイトは情報提供を目的としており特定の銘柄等を推奨するものではありません。投資に当たっては自己責任でお願いします。

6月IPOラッシュ!ジャパンケーブルC、レアジョブ、メドピア分析結果一挙公開

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ジャパンケーブルキャスト
【BB】6/11〜17 →【申込】6/19〜24 →【上場】6/26
【株数(千)】353=307(公)+46(OA)
【上場先】マザーズ
【幹事】大和、野村、SMBC日興、SBI、みずほ、水戸、SMBCフレンド、東海東京、マネックス、いちよし、東洋、岩井コスモ、HS証券

レアジョブ
【BB】6/12〜18 →【申込】6/20〜25 →【上場】6/27
【株数(千)】299=(公)100+(売)160+(OA)39
【上場先】マザーズ
【幹事】大和、野村、SBI、マネックス、三菱UFJMS、極東、いちよし、エース証券

メドピア
【BB】6/11〜17 →【申込】6/19〜24 →【上場】6/27
【株数(千)】270=(公)160+(売)75+(OA)35
【上場先】マザーズ
【幹事】野村、みずほ、SBI、SMBC日興、マネックス、いちよし、HS証券


梅雨に入って憂鬱な気分だなぁと思ったら、6月はIPOラッシュ!
滅入ってる暇なんて全然ありませんでした(笑)

早速3銘柄の有報を元に、分析結果を一挙公開します。


ジャパンケーブルキャストの事業は堅い

2002年にケーブルTVのデジタル多チャンネル化支援のネットワークサービスを提供する目的で、現スカパーJSATの100%子会社として設立。沿革にはこれまでの経緯が載っていますが、結構複雑な生い立ちですね。

「デジタル多チャンネル化支援のネットワークサービス」って分かりにくいですが、ケーブルテレビと契約すると「箱」と「カード」がもらえますよね。要はあのカードの中の情報を管理して映像配信するネットワーク技術のことのようです。

で、大事なのはこのカードがどんどん増えてるかどうかなんですが、残念ながらほぼ横ばい。

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(引用元:東証 新規上場会社


まぁご存知のとおりケーブルTVの顧客は既に枯れてて、伸びないのは当然かと思います。報告書では微増と書いていますが、今後動画プラットフォームはyoutubeに代表されるネットに移行していくでしょうから、個人的にはケーブルTVにそれほど伸び代はないと思っています。

ただし、ストック型ビジネスとしての旨みはあります。これは電力会社を想像すれば分かりますが、顧客数が伸びなくても利益を出し続けることは可能なわけです。

例えばケーブルは近年の高画質化に伴って、収益力は向上しているようです。800万世帯という顧客基盤があるのでそういう意味では比較的安定した企業とも言えます。

また新しい収益基盤としてTV通販経由のネット通販に力を入れているみたいで、売上が6.2億あります。ただし全体の約5%で、まだまだ種まきの段階といえるでしょう。

リスクとしては有利子負債比率を挙げていて、2014年3月期では有利子負債比率が67.9%あります。これは映像配信設備を構築・メンテするための費用です。ストック型ビジネスであり、収益基盤はそれなりに堅いのでそんなに心配する必要はないでしょうが、金利動向などには注意ですね。


レアジョブは人気化か?リスクもある

2007年にオンライン英会話事業のため設立。主としてフィリピン人講師と日本人をマッチングし、Skype経由で1対1の英会話レッスンを低価格で提供している会社です。

メディアでもわりとよく取り上げられていてご存知の方も多いと思います。人気化(初値高騰!?)しそうな期待感アリアリの会社ですが、まずは落ち着いて事業の推移を見ていきましょう。


最も重要な、ユーザー数の推移がこちら。

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(データ元:新規上場申請のための有価証券報告書(レアジョブ)

うーん、文句なしの右肩上がり、25万ユーザー目前ですね。よくまぁ、これだけ一直線に増やせるよなぁ、という感じです。それだけユーザーのニーズをきちんと掴んでいる、ということなんでしょう。IPO後に有名になればさらにユーザー数が増加していくことは必至です。


これはもう初値高騰まちがいなしですね(2度目 笑)


ただしリスクもあります。


過去不正アクセスによる業務一時停止による売上減少、講師がフィリピン人に依存しているので為替リスク(円安ペソ高)があります。

もともと安価でサービスを提供できるビジネスモデルが

  • ネット上のSkype(無料ソフト)で提供していること
  • 労働コストが安く、英語の堪能なフィリピン人を活用していること

に依存しているため、これらのリスクが顕在化(不正アクセスや為替リスク)したときに、収益基盤が悪化してしまうわけです。

実際2013年3月期は売上1,132百万と25%向上しているにも関わらず、営業損失63百万で決算しています。その後対策を売って、2014年3Qまでは売上1,223百万に対し営業利益91百万と黒字化していますので、ビジネス基盤は強固になりつつある、と見ていいと思います。


…とまぁリスクはあるものの、ネット英会話業界というのは今後どんどん伸びるでしょうし、黎明期の市場で競合が増えながら先行者利益も十分取れると思います。


ということで、初値は堅いと思います(3度目。さっきよりちょっとトーンダウン 笑)



独走態勢のメドピアに死角はないのか?

医師向けSNSを提供しているメドピア。「医師集合知サービス」と「医師求人情報サービス」の二つが柱のようです。

ビジネスモデルはまず医師と医学生にSNSを無料で利用してもらいます。


  • SNS上に広告掲載、マーチャント(製薬会社)からの広告掲載料をもらう
  • 人材紹介会社への求人情報提供の見返り

があります。薬剤評価掲示板サービスを開始後、広告掲載収入が跳ね上がり、現在事業の中核となっています。

レアジョブに引き続き、こちらもグラフで伸びを確認してみましょう。

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(データ元:新規上場申請のための有価証券報告書(メドピア)

全然、順調ですねw
こちらもどうやら問題なさそうです。

MedPeerサイトの投稿がキラーコンテンツ化し、新たなユーザー(医師)を誘いこむのと同時に、そのユーザーを狙って製薬会社が広告費を出す、というGoodサイクルが回っているようです。医師SNSというニッチではあるが、ネット利用が立ち遅れていたジャンルに参入したのは非常に上手いな、と思いますね。

全然問題なさそうに見えるメドピアですが、死角はないんでしょうか?


…有報を見る限り、いまのところ目立ったリスクは感じられません。


強いて言えばMedPeer1サイト依存ですから、なんらかの規制や技術的問題が発生して収益が大幅低下することも考えられますが、そうしたリスクはベンチャーにはよくあることで、メドピアに限ったことではないでしょう。


なお、レアジョブもメドピアも従来の業界割ではとらえきれないので、PER分析にはあまり意味がないと考えます。



3社独自分析のまとめ

以上、ジャパンケーブルキャスト、レアジョブ、メドピアと3社の上場有報を元に、一気に分析してみました。

どれもそれぞれ魅力があるんですが、上場ラッシュということもあり資金力によっては全部応募するのが厳しい場合もあります。

公募価格にもよりますが、初値の飛び具合(想像)で優先順位を付けるとしたら

メドピア >= レアジョブ >> ジャパンケーブルキャスト

という感じでしょうか。

余裕がなければジャパンケーブルキャストはパスしていいかもしれません。

ただし、どれも30万株前後と少ないため、メドピア、レアジョブの当選確率はかなり低くなる可能性があります。その裏を掻いてジャパンケーブルキャストやOATアグリオ、なんていう選択肢も実は投資家として面白いと思いますよ。


狙い目幹事会社はいちよし証券、HS証券、マネックス証券と推測しています。


以上、たろけんの独自分析でした。
IPO当選の参考にしてください!

 

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プロフィール

工学博士、ファイナンシャルプランナーの個人投資家、林 健太郎です。

株式を中心に、投資歴10年以上の工学博士。科学的、分析的なアプローチで、負けにくい投資を得意としています。

普段はインデックス投資、オルタナティブ投資が主体ですが、IPOは「新しく勢いのある企業」を勉強させて頂くために実践しています。

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