儲かる儲かる、と言われるIPO投資ですが、実際のところはどうなんでしょうか。
データ分析してみたところ、IPO投資は確かに儲かります。
が、もっと効率よく儲ける方法があることも分かりました。
以下、Yahoo!ファイナンスが公開しているデータを元に、独自に分析していきます。Yahoo!ファイナンスが2009年以降のIPO情報を公開していますので、2009年以降の分析となります。
年ベースの騰落率
まずは基本の分析、年毎の平均騰落率について。2009/01から2014/05までのデータです。

ここでいう騰落率とは公募値から初値の上昇率のことで、例えば公募値が1,000円で初値が1,100円なら騰落率10%、900円なら騰落率-10%になります。いわゆる、投資リターンだと思ってください。
年毎での平均ではマイナスはなく、毎年儲かっていることになります。ここに日経平均(日経225)のチャートを持ってくると
(楽天証券より)
なんとなく、上の騰落率グラフとパターンが似ていますね。
このように騰落率は相場のエネルギーの影響を受けるようですが、日経平均がズルズルと下げ続けていた2010〜2012年の間も、24〜49%のリターンという驚異的なパフォーマンスを見せています。
IPO投資がいかに勝ちやすいかが伺えますね。
だからといって、全くリスクがないわけではありません。

全体のうち、公募割れが21%、つまり5本に1本は公募割れの可能性があるということになります。
そこで、勝率を上げていくためのヒントになるデータを探してみましょう。
公募値位置と騰落率
公募値位置とは僕の独自尺度で、仮条件と公募値との位置関係を0から100%で表したものです。例えば仮条件が1,000円から2,000円だったとして、公募値が1,000円なら公募値位置は0%、1,500円なら50%、2,000円なら100%となります。
この公募値位置と騰落率との関係がこちら。

公募値位置が40%以下ならプラマイトントン、40から80%でリターン12.1%、80%以上で71.7%となり、全体では60.4%となっています。
そのため、対策としては例えば
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といった戦略が考えられます。
公開株数と騰落率
公開株数と騰落率についても見てみました。公開株数は対数メモリにしてあります。

ここにも明確な相関関係があり、公開株数が増えるほどパフォーマンスが低下しやすい傾向が見られます。例えば1,000万株以上のIPOですと、ほとんどリターンがありません。
メカニズムはよく分からないのですが、株数が多すぎるとBBでの値付けと初値(板寄せ)の値付けが拮抗していくイメージでしょうか。
JALのような大型上場となりますので、変に皆知ってて人気化しにくい、というのもあるかも知れませんね。
戦略としては
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などが考えられます。
パフォーマンスを上げる戦略まとめ
いくつかのデータで、IPO投資のパフォーマンスを上げる戦略を考えてみました。
もう一度まとめておきます。
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あくまでも戦略の一例ですので、データをご覧頂き、独自の戦略を立ててみるのがいいと思いますね。
切り口によって、様々な戦略が考えられます。
もし面白い切り口が思いつけば、コメント欄に記入してください。
こちらでデータ分析してみたいと思います。
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